ROVOの益子樹も関与した2枚目のフル・アルバム。ピアノやヴァイオリン、ギターなどの生音に繊細な電子音を浮かばせたサウンドと、幻想的で存在感のある女性ヴォーカルが絡み合う。それは決してドラマティックなものではなく、日常の小さなドラマを耳で感じているかのような聴き心地だ。ausやAmetsubらエレクトロニカ勢、渚にてや羅針盤など歌モノ好きも気に入るはずの、エクスペリメンタルだがとてもポップな一枚。 (宮崎淳子)
(oscillator “夜音 [yoru-oto]“) TOWER RECORDS BOUNCE [2009年10月号]