アイスランドのMumやアルゼンチンのファナ・モリーナを思わせる、日本人 アーティストのオシレータ。透明感ある女性ボーカルに幻想的で神秘的な 音が絡み合う、アコースティック+電子音響の世界が素敵。
(oscillator “popularity”) SEDA [2003 April]

アヴァンギャルドなゴスペル音響、もしくは音響ゴスペル・エレクトロニカ。 実験的要素を兼ね備えつつ、根底にあるのはポップ・ミュージックへの リスペクトのような、いずれにしても幻想的で神秘的な音空間と、透明感 あふれる女性ボーカルが神聖な気持ちを呼び起こす。
(oscillator “popularity”) indies issue [2003.04/05 vol.8]

<電子音楽+アコースティックインストゥルメンツ>プロジェクト、オシレータ のニューアルバム。ピアノ、バイオリン、フルートなどの生楽器とエレクト ロニカが融合した美しいサウンドは、日本人ながらも北欧的な雰囲気。 透明感ある女性ボーカルもグッド。
(oscillator “popularity”) ollie girls [2003 april号]

「癒し系」と呼ばれる音を聴いたものの、癒されなかった・・・なんて経験、 結構あるのでは?このCD、癒し云々は謳ってないけど、癒してくれます。 電子音楽と生楽器のアンサンブルと音響を巧みに駆使した、幻想的で透き 通った旋律は、聴く者を無と静の安らかな世界へと誘う一枚。
(oscillator “popularity”) soup [2003 vol.19 5月号]

ほんわかエレクトロニクスってジャンルがあるんですか?ほんわかって良い 言葉ですね。アルゼンチン音響派のファナ・モリーナ。アイスランドのMum。 同時代的に世界各地で生まれる素敵な音楽達。ならば、日本代表はoscillator を推薦。現代のおとぎ絵巻!!!
(oscillator “popularity”) BARFOUT [April 2003]

エレクトロニカにピアノ、バイオリン、フルートなどのアコースティック 楽器と女性ボーカルをミックスしたポスト・ロック系ユニット。アバン ギャルドなスリルと和める要素を巧みにミックスし、聴く者をディープ なところへ引きずりこむ。
(oscillator “popularity”) Weekly ぴあ [2003/03/17号]

女性ヴォーカル2人を擁する6人組。ピアノやヴァイオリン、フルートといった 生楽器のアンサンブルと、精緻なコンピュータ・マニュピレートの出会いが 演出する、たおやかなポエジー溢れるサウンドは、『ミラノ』あたりの竹村ノブカズを 想起させる。注目。(佐々木敦 [HEADZ/Fader] )
(oscillator “popularity”) SWITCH [Mars 2003]

ムームやシガー・ロスとも共振しどうな幻想的なサウンドを聴かせる 4人編成のバンド。電子音とピアノ、フルート、ヴァイオリンなどが紡ぐ アンサンブルが絶妙に溶け合う。透明感のある女性ボーカルも瑞々しい。 (加藤)
(oscillator “popularity”) remix [May 2003]

oscillatorなんて名前なので、ミニマリズムを探求するバンドだと勝手に 思い違いしていたら・・・・・・・。田中誠、佐藤貴之、鈴木真由美、天間 真澄から成るアコースティック・インストゥルメンツ+エレクトロニクスの ユニット、2001年制作のアルバムに新曲2曲を加え、リマスタリングを施し ての新装盤。幻想的で美しいメロディと、ドラマティックになり過ぎずもなお かつしっかりとした展開を散りばめた曲構成、そして甘い気怠さが妙味。 (西山伸基)
(oscillator “popularity”) Tower Records bounce [2003/4号]

「北欧サウンズ・フロム・ジャパン。次々に台頭する”彼の地”への返答」
どこかヒンヤリとした触感、なのにしっかり掴んでみると、その中にたぎる 熱い意思を感じ取ることができる電子音楽。まるで子供のように音と無邪気に 戯れつつも、どこか知性を感じさせるサウンドメイクで、聴く者の心の中に 入り込む・・・。それが、oscillatorの『popularity』。もちろん、そんな 音楽はここ日本でも何十年も前からあったけれど、北欧の深き針葉樹林の 向こうから届けられた彼の地の音と、日本の小さなスタジオで膝をつき合わせて 作られた彼らの音が、はっきりと共振しているこのシンクロニシティ。近い匂い を感じるのは、アイスランドのmum。電子音ベースでありながらどこか幻想的な 空気を漂わせているoscillatorの音楽が、日差しの心地良いカフェやちょいと 小洒落た女の子のミニコンポのスピーカーを静かに震わせたのも、記憶に新しい。 ただ、彼らはいわゆる北欧エレクトロニカへの反応などではなく、自身の音楽を 煮詰めた結果、偶然近い触感を持つようになったのが事実のよう。発信器を意味 するバンド名らしく、やけに太いサイン波を低域に配置しつつも、バイオリンや フルート等の生楽器が軽妙に絡み合うことで、ある種寓話的な世界観が展開されて いく。若干メロディの弱さを感じるものの、それがかえって耳当たりの良さに なっている。 このoscillator以外にも、同様の手触りを持つアーティストが多数。テニスコーツ の植野、さやとDJクロックから成るcacoyは、床から数センチ浮いたかのような 奇妙な音を展開している。またanonymousは、室内楽の空気をどこまでポップ・ スタイルに変換できるかということを真摯に実験し続けるグループ。確実な 音楽理論に準拠しつつも、逸脱と構築を楽曲の中で絶えず繰り返していく。 そして、竹村延和のChildiscからの諸作品でも知られる西山豊乃の別ユニット Gutevolkや今やアート・シーンでも話題を集める高木正勝、ソロでは次々と 実験的な作品をリリースしつつライブでは弦や女性ヴォーカルを巧みに引用する 半野善弘、今年ドイツの名門Kalaole Kalkからリリースするトウヤマタケオ・・・・・・。 ドリーミーで春の日差しのようであり、空気のようにたゆたいながら、実は ミュージシャンの演奏する笑い顔が見え隠れする音楽。人肌の音とはこのような ものナリ。 文/小田晶房 (map)
(oscillator “popularity“)SMART [2003/3/31号]